キス
キス。
街中で、電車で、会社で、家で。
自由自在。
マスクをしていても、ちゅっと、
音を立ててキスをする。
正確にはキスをされる。
自分でしようと思ってもできない。
不思議なキス。
やめてと言ってもやめない。
上司と目が合った瞬間にもキスの
口元になった時には焦りましたが。。
彼には私の状況が見えていて、
会社で仕事中なことも知っている。
にもかかわらず、キス。
まさか上司と目が合うとは思って
いなかったことでしょう。
このキス、音がするので、
そろそろ誰か気づくかなぁと思うの
ですが、なかなか気づかれないようです。
みぞおちにぎゅ。も誰も気づかない。
彼と現実で離れた時、大泣きしていた
あの期間も誰にも気づかれませんでした。
これはいつも不思議です。
現実に作用しない。
何度か気づかれたかな?という瞬間は
あったのですが、皆普通に通り過ぎて
いきました。
キス。不思議ですけど、その瞬間、
彼が私を思っていることだけは確かに
わかるのです。
現実に彼とキスをする?
そんなこと、考えられない。
恥ずかしすぎて私には、できそうに
ありません。
そもそももう、会うこともないでしょう。
そう思うとせつなくなりますが、
ツインレイとは不思議なものでございます。