出会い

ある日、ある時、ある瞬間、出会ってしまう

不思議。

彼との出会いはそれはそれは不思議な出会い

でした。

当時は気づかなかったのです。

不思議すぎて、気のせいだと思った。

アルバイト先の社員さんです。

すごい、存在感。

なぜか私は無視されていて、挨拶しても、

『あー、あー、あー』

あー、あー、あー？あなた、誰？

が第一印象です。

その日の帰り歩道脇にゴミ出しに寄って振り

向くと彼がこちらへ向かって歩いてきていま

す。

その瞬間、バチバチと気づきの火花が散り、

周りの人が一斉に向こうを向いて、白黒のモ

ノクロに。

均一に軍隊のように行進しだし、彼だけがく

っきりとカラーで浮かび上がりる。

くるくるのパーマと水色のセーターがこちら

をまっすぐ見て近づこうとしていました。

なに？

と思った瞬間彼も周りの景色も元通りになり、

彼はいなくなっていました。

気のせい。。映画みたい。。

その時は気にも留めませんでした。

まさか、繋がるなんて思わなかったから。

もう随分以前の事です。

私はずーっと気づかずにいたのです。

その出会いの不思議さを。

2人の間の時空を超えた物語を。

これから少しづつ話を進めたいと思います。